37. 新しい仕組みの提案
我々のほとんどの家庭において、家族の誰かが、何らかの仕事に就いていて、そのことによるお金が、世の中を循環しています。このお金の循環の仕方を、下図のように総量を変えないまま、仕事という本来の社会貢献に対して、社会全体から主になる基本的な報酬を出し、従たる報酬をそれぞれの企業や組織、団体から出す、という流れに変えるというのはどうでしょうか。当然、細部の調整や、移行期間が、必要だとは思いますが、可能ではないでしょうか。
現在の資本主義、社会主義、共産主義というものを超えた、より自然なしくみ、あえて称するなら、自然主義のしくみを、創ることが、できるのではないでしょうか。
自然は、我々に奇跡的な水と、空気と、まだ、すべての人と充分に分かち合うことができていませんが、基本となる食べ物を、与えてくれています。そこで、どう生きるのかが、我々の個人に任されています。
この自然の形に近いものに、我々の社会のあり方を、変えていくというのはどうでしょうか。そうすれば、個人と、企業、組織、団体と、国家が、より活き活きと、より柔軟に活動、活躍できるようになるのではないでしょうか。
我々が物心共に、より豊かになっていく為の、さまざまな仕事において、力を集中することが必要な時に、必要な物事に、自然に力を集中することが、できるようになるのではないでしょうか。突発的な災害などにも、今より、ずっと、柔軟な、対応ができるようになるのではないでしょうか。
今のしくみのままでは、少しずつ、硬直していくことに、なるのではないでしょうか。
今のしくみのままでは、目先の利益を優先しがちになり、 『 本当の自分 ( 本当の我々 ) 』 の望まない、世の中を、創り続けることになりがちではないでしょうか。
新たなしくみにおいても、その危惧は残りますが、しくみの用い方によって、その危惧を、充分に、小さくすることができるのではないでしょうか。
『 本気 』 を、応援できるしくみに、変えていく
仕事は、無限にある
我々の基本となる衣食住と、教育、医療を、我々のすべてで、支え合って、まず基本的な不安を、解消していく。そして、この支え合う部分を、我々すべてで、段階的に、より、充分なものにしていく。この社会の中で、どう社会に貢献するのか、どう生きるのかを、個人に任せていく。この形が、良いのではないでしょうか。
このしくみの柔軟さを、維持していく為のひとつとして、基本となる報酬を、受給するのかどうかも含めて、どのように受給するのかということを、個人が、自由に選択できるようにもし、それを基本的に、公表しておくということも必要かもしれません。
私は、このようなしくみが、今、我々が抱えている多くの課題を、根本的に解決していくことのできる、大きな可能性をもっていると考えています。
我々、人類は、天国のような理想郷を創り上げることなど現実にはできはしない、そんなことができるなら現在のような現実世界になるはずがない、と言われるかもしれません。しかし、それは本当でしょうか。我々は、どんな世の中を本当に望んでいるのでしょうか。家族、親戚、友人、知人、すべての人が笑顔で、活き活きと生きている世の中を望んでいるのではないのでしょうか。我々が、本当に心の底から望んでいるならば、実現していくことができるのではないでしょうか。現実のものとすることが、できるのではないでしょうか。
有史以来、我々は、多くの経験を通して、多くの知恵を手に入れてきました。今の時代の我々が、この知恵を活かしていったなら、現在から未来への好転を実感させる素晴らしいしくみを、生み出していくことができるのではないでしょうか。好循環なしくみ、自己変革できるしくみ、柔軟なしくみ、を実現していくことができるのではないでしょうか。子どもたちを、悲しませることの無いしくみ、子どもたちに希望を持たせることのできるしくみ、を創り上げることができるのではないでしょうか。みんなが笑顔で活き活きと生きている、次の時代を創り上げていくことができるのではないでしょうか。
これからは、このようなしくみを創ることのできる国が、先進国となるのではないでしょうか。
あなたは、どう思いますか。
Posted by 是澤 静桜 at 09:35