32. 「  一日一生  」






「 一日一生 」
              ( 松原泰道 )


「 一期一会 」
              ( 千利休 山上宗二記 )








本日、ただ今、この一日は、一生において、二度と与えられることのない、唯一無二の一日








 それぞれの人の、何歳、何月、何日という日は、今日、一日しかない。
若い人ほど、毎日、同じ日があるように思いがちですが、若い人の一日も、一生に一度ではないのでしょうか。自分の、年齢の暦、(  )歳(  )月(  )日を、意識してみるということは、大切なことではないでしょうか。





  今日は、自分の人生の、最初で最後の一日

  最初で、最後の一瞬

  今日、一日の命

  今日は、最初の一日、そして、事実として、最後の一日



  一日一日が、自分の余命



  一日一日が、奇跡の賜物

  一日一日が、ありがたい

  一日一日が、もったいない


  一度の、人生

  一度の、今日

  一生に、一度の、今日



  一瞬、一瞬が、ありがたい



  今日、やることができる

  今日、やれるところまで、やることができる

  自分の命が、明日もあるという保証はない



  一日、一日が、確実に、死んでいく



「生死自大、光陰可惜、無常迅速、時不人待」
(しょうじじだい、こういんおしむべし、むじょうじんそく、ときひとをまたず)
                      ( 禅語 )

「 日々是好日 」
                      ( 雲門文偃 )



  自分が、生きているのは、命を生かす、あらゆる働きが、今、ここで、調和をしているからこそ、生かされ、生きている



  支えられている有り難さに、今、満ち溢れている





  この自分にも、死の時が、来る

  この世にいる、時間は、限られている

  自分の、死の時から、今の自分を、振り返る








     死ぬ前に、生きる








 我々の良く知る一生懸命のひとつに、甲子園を目指し、甲子園で頂点を目指す、我国の高校野球のワンプレイ、ワンプレイがあります。我々の一生も、一日一日も、一瞬一瞬も、高校野球の決定戦、決勝戦のように、泣いても笑っても、一度きりではないのでしょうか。
 ひたむきな努力、一生懸命な姿に、なぜ我々は感動をするのでしょうか。我々の本当の姿、我々の本来の姿、本当の我々の意思に触れているからではないでしょうか。

 この一生を、一日一日を、一瞬一瞬を、悔いなく、生きたいものです。





  今、 『 自分 』 が、生かされていることは、 『 本当の自分 』 にとってのあたりまえで、 『 自分 』 とってのあたりまえではない








 大きく観れば、人類の存在も、一生なのかもしれません。
太陽系、銀河系が、宇宙全体の、何億年という時間の中で変化をしています。地上の環境も、何万年、何百万年、何億年という時間で、変化をしています。
 我々、人類の存在も、宇宙の悠久の時間の中での、一生なのかもしれません。


 ならば、命を、もらっている 『 我 々 』  のすべてが、同じ 『 一 生 』  を生きている、ということになるのではないでしょうか。












Posted by 是澤 静桜 at 10:20