22. 仕事とは何か?
『 人の役に立つ 』 ということ
ただ、人の役に立つのではなく、 『 人の役に立ち続ける 』 ということ
より本当に、より人の役に立ち続けていくということ
与えられた、あるいは、自分の選んだ 『 持ち場 』 で、
『 人の役に立ち続ける 』 ということ
難しいし、厳しいし、苦しいと思っているかもしれません。しかし、だからこそ、おもしろいし、やりがいがあるのではないでしょうか。難しいこと、厳しいこと、苦しいことに、挑戦をして、これを克服して、より人の役に立ち続ける。
だからこそ、その都度、嬉しいし、楽しいし、清々しいし、充実感、達成感、感動があるのではないでしょうか。
「 三方よし 」 ( 近江商人心得 ) という理念があります。仕事をすれば、何らかの役に立った証として、お金が支払われますが、その働きは、本当に売り手よし、買い手よし、世間よしになっているのでしょうか。本当にみんなの、役に立っているのでしょうか。
長い目で観て、みんなが幸せになり、みんなが喜んでくれるのでしょうか。「 三方よし 」になることが、すべての、繁栄の元になるのではないでしょうか。人の役に立ち続けようとする姿勢が、個人、会社、社会の、繁栄を実現していくことになるのではないでしょうか。
真に、繁栄し続ける個人、会社、団体、組織は、表現に違いはあるものの、この「 三方よし 」と本質的に、同じ理念、哲学を重んじているのではないでしょうか。
仕事の本質が、売り上げを上げることとか、儲けることとか、規模を大きくすることとか、あるいは、生活の糧を稼ぐこととかであるならば、このことを心掛けてさえいれば仕事が自ずと好循環を生み出していくはずです。しかし、これらを、仕事をする思いの中心に持っていては、大切なことを見失いがちになり、少しづつ、悪循環に陥り、最後には、行き詰まってしまうのではないでしょうか。いろいろなやり方があると思いますが、根底に、大切な思いが定まっていないと、好循環には、ならないのではないでしょうか。
本来、仕事をするということ自体が、社会貢献をするということ
そして、これは、 『 本当の我々 』 の自己実現をしていくことにもなる
我々は、資本主義経済の中で、厳しい競争をしていると思っていますが、何を競争しているのでしょうか。売上げや、利益を上げるために、効率を極める手法や技術に目を奪われがちですが、本当は、何を競争しているのでしょうか。より本当に、より人の役に立ち続ける、これを、競争をしているのではないのでしょうか。
あたりまえのことですが、現代社会は、我々それぞれの仕事によって成り立っています。自分の身の回りの衣食住に関わる物事から、ありとあらゆる物事の中で、自分一人の力だけで成し遂げることのできている物事が、どれだけあるのでしょうか。自分が、考えたもの、作ったもの、創ったもの、育てたもの、収穫したもの、飼育したもの、捕獲したもの、調理したもの、加工したもの、運んだもの、貢献したものが、どれだけあるのでしょうか。我々の社会は、すべての仕事、その仕事に対する信頼で成り立っています。
仕事の本来の意味を知る人ほど、人の良い仕事に対して、できるだけ深い感謝をしようとし、自分のした良い仕事については、あたりまえのことをしたと考えているのではないでしょうか。人の仕事に対しては何度もお礼を言い、自分の仕事の労苦は厭わない、あらゆるところにいる、一途に仕事をされているたくさんの方々に、私は、仕事の本質を教えて頂いていると思っています。
人の仕事に対してお礼を言う、このことを始めてみませんか。
Posted by 是澤 静桜 at 13:10